また色のついた日々が送れるなんて

わたしは5年程、あるジャニーズを追っかけている。

元々ジャニオタでもなかったし、むしろ毛嫌いしていたかもしれない。


それがある日突然何の躊躇いもなく、Yくんという男の子が心の中にやってきた。


彼や彼の取り巻く世界のことを、寝る間も惜しんで検索し始めたら止まらなくなり、崖から蹴り落とされるように沼に堕ちて行った。


そうこうしている内に、どうしても彼に会いたくなってしまったので、ファンクラブに入り、そして過去のCDやDVDを買い漁って夜な夜なこっそり観ていた。

雑誌は何故かプライドが邪魔をしてなかなか手を出せないでいた。笑

しかし、その雑誌も中身を確認することもなく月に2回5冊を全買いする頃には、ただのジャニオタができあがっていた。


新規に優しい?グループなのか、ライブに当選し初めて門をくぐったのは遠征した京セラドームだった。

その後、名古屋、東京も入れることになり気が狂ったように遠征をした。


初めて見る自担はそれはそれはもうかっこいい!の一言。本当に存在するんだ……という安堵。

彼の一挙一動に心臓がフル活動していた。

全てが楽しくて夢のよう。

終わっても次の東京が決まっていたので、また会えると余裕だった。

東京が終わっても、次は名古屋があるからまた入れるとのんびり構えていた。

名古屋が終わり私的オーラスになると、今まで味わったことのない心を蝕むような感情に陥った。

その時は何かわからなかったけど、ロス、というものだった。

セトリが変わっていただの、お誕生会をしただのを見るだけでそこにいない自分がイヤな奴になる一方だった。

こんなに醜い自分もいたんだ……と幸せな気持ちも味わえたけど初めて気付かされることもあった。

けれど落ち着いた頃にライブDVDや新曲が発売になったりヲ友達もできたりともっともっと好きになってハマっていった。

自分が楽しいと周りにも優しくなれて、自分にも余裕を持つことができた。

いいことばっかじゃん!!と感謝する日々。


こんな日々がずっと続くと思っていたある日、突然の重大発表。ハイタッチ会があるというのだ!しかも!近所で!!

こんなチャンス二度と訪れない~と行きたかったけどわたしには子どもを連れてまで極寒の中行くことはできなかった。

行ったひとのツイやブログを見てハンカチを噛んだが、今は〝その時〟ではないと自分に言い聞かせた。

けれどそれは心の大部分を締めていたらしく、「わたし一人がいなくても」と勝手に自分が育てた気になって勝手に傷ついて勝手に悲劇のヒロインになっていた。

そうなってくると、今まで何しても何されてもオンナが絡んでも全てがかわいかったのに、全然かわいく見えなくなってしまったのだ。


毎日頭の中に浮かぶ、担降りした方が楽になれるかも。


けれど、遊ぶ友達や会ったことはないけれど、SNSで繋がっている優しい友達もたくさんできて、担降りしたら全部なくなるのかな?と思ったら降りるに降りれなくなった。

どうしたものか?と困っていると、一番同担で仲良くしてる友達も同時に冷めていた。


これがわたしの人生を変えたのだ。


彼女がまだ彼にハマっていたら、わたしは完全にジャニオタから足を洗っていたと思う。

それだけ彼女はわたしの中でパーセンテージをしめている。

ライブ、舞台、ハピバ会どこでも一緒に行った。

私は彼女が大好きだから、ハマった時期も目が覚めた時期も一緒で本当に幸せ者だと感謝している。


もう1人ママ友で隠れJUMPファンがいた。幼稚園で毎日会うのに全くおたくだとお互い気付かなかった。

元々気が合うママだっただけに、趣味が一緒だとわかると転がり合うように仲良くなった。

去年はJUMPのライブも一緒に行ったし、ずっと山田担だと思っていた。

しかし先週「どうしよう…平野紫耀が気になってしょうがない」と言い出した。

「え?平野紫耀?なぜ?」

「ドラマ見てたらくっそかっこいいとこあってさ。うちに見に来ない?」と誘われ、いそいそと向かうと、花ちゃんを何で信じてやらないんだ!とキレているシーン?を何度も見せられた。

ドラマを見たことがなく、その時はキンプリ?へぇ~としか思わなかったけど、午後にママ友の家にキンプリのCDが到着しMVをみたら、、、一瞬にして岸くんのとりこになっていた。

彼の歌声に一目惚れ?一聴き惚れ?してしまい、たった3時間程で岸担に。

ただわたしはY担で5年間過ごしてきただけに、ちょっと認めたくない部分もあり最初は戸惑った。

次の日郵便局にYくんのファンクラブの更新手続きをしに行ったハズが、何故かキンプリのファンクラブに入会していた。

Yくんのお金をキンプリちゃんに躊躇いもなく使ったのだ。

後悔などしていない。

これからは岸担として大人ティアラ(口に出すのも恥ずかしいが)を貫いて行こうかなと思う。

もちろんYくんのことが嫌いになったわけでもないし、そのグループの歌が一番好きだから毎日聴くよ。

ずっと燻って霞がかかった頭が岸くんによってパアッと明るく道が拓けたように。

岸沼に蹴り落としてくれたママ友。
これまた同時期にキンプリが2次元ぽくて気になる…と言い出してくれた同担友達。


偶然なのか必然なのか、、、キンプリというピースが心にぴったりとはまった6月だった。


長くなったけど、明日の当落が怖くて今日は眠れなさそうwww